ピリカ・アフリカ・ブリタニカ?英国留学珍遊記

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zoom RSS そして、期末試験終了!/at last freedom has come

<<   作成日時 : 2011/05/05 19:03   >>

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「燃えたよ、燃え尽きた、真っ白にな・・・」

まさに心境は、ジョーのごとく。終わりました。ついに試験が。
そして終了後、魂は昇天され、何も考えられない脱力感。はー終わった。

3時間一本勝負の試験は、文字通り、自分にとって「総力戦」でした。

ただの試験には違いないけれど、「これで最後」ということもあり、学部の中ではある種のお祭りみたいな盛り上がり。試験開始直前に会場に出向くと、入り口付近にウジャウジャと開発学部の仲間達がたむろして、妙なハイテンションの中、おしゃべりに花を咲かす。春学期終了後、久しく見なかった懐かしい顔もいて、なんだか嬉しい。しかし、これから試験ということで、嬉しさの中に緊張もある。

試験に対する対応は、かなり厳格で、持ち込み物なども厳しく制限される。持ち込んでいいのは、ペンと水、お菓子など。基準は「匂いや音で、他の学生の邪魔にならないかどうか」らしい。厳格とかいたけれど、日本などに比べれば、かなり慣用ともいえる。辞書は紙ベースでないとだめなので、この試験向けに知人から借りたのだけど、表紙裏に地図がついていたので、「これは基準に合いません」とすぐに没収されてしまった。自分は、長丁場の闘いに臨むために、エネルギー源としてバナナ、チョコ、紅茶などを持ち込んだけれど、結果的に、食べている精神的、時間的な余裕はなかった。そして、悔やまれるのはこの日のために、「とっておいた」キットカットを家に忘れてしまったこと。

友人は、ちゃんと持ち込んだ(のかな?)ようです。http://zazie13.blog135.fc2.com/blog-entry-252.html 
これが原因で、テストの結果が・・・いやいや。

そして、テスト会場は、巨大な学内のホールで、開発学部の院生がまとまって受ける(テスト内容はコースによって異なる)。大学受験や入社試験のテストを思い出しました。自分は、30列くらいある行列の最後尾で、「これは試験に集中できそうだ!」と喜んだものの、あとで非常に悔やむことに。

試験開始。我ら農村開発コースの試験は、3つのセクションに分かれていて、1番では、小問題4つに答え、2番、3番では、長めのエッセイ(小論文)を書く。1番の小問題はそれぞれ250ワードくらいの回答が必要で、これが簡単そうで意外と大変。出たテーマは「社会保障の方策として、現金や食料の配給が持つ長所と短所を論じよ」「生計の多様化は、農村における貧困削減において非常に重要だが、どのようにしてリスクや脆弱性を減じることができるのか論じよ」「農村開発における地方分権の有用性に関する論拠を示せ」「携帯電話をつかったバンキングのメリットを説明した上で、それに対する政策立案の課題を検討せよ」などで、それぞれ、具体的な事例や、論文(著者名も含め)を引用しながら、書かなければいけない。このパートは、かなり自分が準備した内容が出たので、その点は事前勉強の成果が出たのだけど、書く量が多くて、ちょっと時間が足りなかった。


そして、2番、3番は、それぞれ3つの設問のうちから、自分が「こいつなら解ける!」と自信があるテーマを選び、一般的には500−1000ワードほどの小論文を書く。文字数に制限はなく、長く書けるならどれだけ書いてもいい。このあたりは、「自律」を重んじる英国らしい。任せられる分、そのコントロールが難しい、というわけだ。

トピックは、必修の「ジェンダーと農村生計」「農村政策」から出題される。範囲が広いので、何が出題されるかある程度、山をかけて予想する必要があったのだけど、今回は、「マイクロファイナンス」と「農地改革」という予想通りのテーマから出題されていて、心の中で「わっしょい」と小躍りする。これならいけるかな〜。設問はそれぞれ「マイクロファイナンスの財政的な持続性は貧困削減という目標を達成する上で、どの程度必要とされるかについて考えを述べよ」「政府主導の農地改革が農村生計の向上にどのような影響を与えうるのか、その限界を批判的に記述せよ」
といったもの。ストレートに論じさせずに、少しひねりを加えているのがポイントではある。たとえば、マイクロファイナンスについては、授業やセミナーでも取り上げているけれど、プロジェクトのメリット・デメリットやジェンダーに対する影響などについて詳細に触れたものの、財政的な持続性については軽く触れただけだった。これは、簡単そうでなかなかビミョウなニュアンスを必要とされる出題だ。

3時間という時間は、長く思えるけれど、いざ本番となれば、まったくもって足りない!考え、まとめて、ひたすら書く。その繰り返し。そして、立ち止まって考え直したりしている余裕は全く無い。少なくとも自分レベルの英語能力では、5時間は本当は欲しい。開始前には、3時間も集中力が持つかと心配になったけれど、人間、追い詰められると3時間ごときでは集中力が切れないことがよく分かった。しかし、試験中こまったことに妙にトイレが近くて、2回も部屋から退出することになったのは誤算だった。トイレに行くには部屋からでて、外の係員の前でサインをして退出時間などを書かなければいけない。しかも、前述したように大ホールの最後尾が座席だったため、部屋から出るだけでも一苦労!しかし、我慢して、苦しみながら、ベストのパフォーマンスを出せる気がしなかったので、心の赴くままにトイレへ直行。朝からお茶をがぶ飲みしたのが失敗だった。

そんなこんなで、トイレ以外はノンストップで取り付かれたように英語を書き続けたのだけど、時間がどうしても足りない。これはヤバイ、と後半はもうかなり無茶苦茶な英語になっていたような気がするけれど、そんなことも気にしていられない。採点する担当教官のトーマスに心の中で謝りつつも、ミミズがのた打ち回ったような英語をつづっていく。そして、タイムアップ。無念、全部は終えられなかった。解答用紙16枚ほどを英語で埋めたけれど、それでも6問中4.5問しか答えられていない。わっしょい。これは、人生2度目の赤点かもしれない。しかし、そんなことより、何よりも、何もかも放出したような気分で、しばし、真っ白になったジョーのごとく、呆然とする。

試験準備は概ね妥当だった。出題されたトピックはほとんど押さえていたし、参考文献や著者名も大体記憶していたし、それを小論文に組み込むこともできた。しかし誤算は、「時間」だった。一度シミュレーションはしてみたのだけど、本番では、それぞれの問題を丁寧に答えようとしすぎて、最後に時間が足りなくなってしまった。すべての設問に対して、答えは用意できていたので、「書ききらなかった」ことは、完全なる戦略ミスだ。そういう意味では、準備してきたものを出し切れなかった点、残念ではあるし、後悔がないかといえば嘘になるけれど、「時間」をきちんとマネージできなかった時点で、自分の実力が足りなかったわけだし、その意味で試験準備が十分ではなかったということだろう。去年は、学部内で5人が赤点だったらしいけど、その選ばれし5人に入る自信はけっこうあるような・・・。
まあでも、試験勉強を通して、あらためて大事な内容を深く理解できたし、タイムマネージメントはともかく、内容に関しては、大体理解できていることが分かったので、それはそれでヨシとしよう。とにかく疲れた。


試験後は、もうすでに会場前でお祭り騒ぎで、学部メイトたちが「これで自由だ〜」「ビールだ〜」「BBQだ〜」と気勢を上げている。これまで溜まっていたものが一気に放出されたように、みなしゃべるしゃべる。みんないい表情をしている。すぐさま、そのままの流れで、みなでレイクサイドへ向かう。ビールやサンドイッチをキャンパス内の店で買いこんで、打ち上げ野外パーティー。

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なにはともあれ、すべて終わった。食べて、飲んで、遊んで、笑って、語らって、抑圧のあとの解放感は何にも変え難い。あと残されたのは修士論文のみ。修士論文を自国で書く学生や、インターンに参加する学生もけっこういるので、「開発学部(DEV)」としてみんなで集まる機会はもうないかもしれない。「終わり」に対する充実感や解放感の一方、ちょっとした寂寥感もある。自分はここ英国に来て、何を学んで、何を得たのだろうか。ふと真っ白になった頭で問い返して見ると、すぐに答えは出てこない。でも、「ここに来て良かった」と素直に思うし、得たものは間違いなく大きい。

DEVの仲間たちと、戦い終えた同志のような連帯感。
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こんな雰囲気に

もう少しだけ、浸っていたい

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
お互い試験おつかれさまでした。UEA日本人留学生が誇るスリートップ、「YTT」の試験勉強ぶりには、本当に頭が下がる思いでした。とにかく、お互いパスできるといいですね!!!!

「抑圧のあとの解放感」…奴隷解放みたいですね(笑)
ともあれ、何か生産的なことをした後に非生産的なことをする。これって、人生でもっとも幸せな瞬間ですよね。
Kyoko
2011/05/05 23:31
UEA日本人留学生が誇るマイペースユニットKTの肩に力を入れすぎないバランス感覚にこそ、頭が下がりますw まあ、長く机に向かえばいいというものでないことをあらためて理解したテストでした。でも、あらたな発見もたくさんあったので面白い試験勉強であったのは間違いない。

好きで学問しておいて、「解放」なんていうのは筋違いかもしれないけれど、心境的にはそんな感じだね。今日あちこちで出会った学部メイトたちがみな「自由な時間に何をしていいのか忘れてしまった」と口々に言っていたのが印象的でした。とはいえ、これから修士論文がいよいよ始まるので、しばらくしたらまた忙しくなるだろうけど、ちょっとの間、ゆっくりといろいろなことに思いをめぐらせたいものです。
yuya
2011/05/06 01:18
試験お疲れ様。とにかくいまはちょっと脳を休めて、論文に向けていまのうちに美味いものでも食べてくださいな。
ナギっち
2011/05/06 18:58
サンクス、ナギッチ。試験後、毎日楽しいイベントの連続で、ゆっくりと休ませてもらってます。今週はしっかり休んで、週明けからまたがんばるわ。
yuya
2011/05/07 08:14
読んでるだけで疲れてくるような試験ですね。
僕には絶対無理っす…(=_=;)
本当にお疲れさまでした!
ゆっくり休んで、修論に備えてください。
修論悪戦苦闘日記も楽しみにしてます!
める
2011/05/08 03:40
読み直しているだけで、疲れてくるので、正直こんな文章をアップしていていいのかとも思うけれど、まあ記念ということで笑。
今週末だけ休んだら、月曜日から再始動! そちらこそ新しい環境で、何かと慣れるまでは大変だろうけど、うまく馴染んでいけたらいいね!
yuya
2011/05/08 05:08
今更ながら、お疲れ様でした。本当に。
naoko
2017/05/12 13:42

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