ピリカ・アフリカ・ブリタニカ?英国留学珍遊記

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zoom RSS 別れの季節 season of good-by (あと29日 inspired by Kyoko)

<<   作成日時 : 2011/08/03 17:24   >>

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修士論文の締め切りまで残り1ヶ月を切って、いよいよ帰国する同級生が増えてきた。先月、日本に帰ったTJを皮切りに、今週も知ってる範囲だけでも何人か帰国する。楽しいときもいつかは終わる。だからこそ、今を楽しもう。と。
分かってはいても、それでも切ない気持ちは心に残る。

協力隊の終わりのときは、マラウイ人との別れはあったけれど、辛苦を共にした協力隊の仲間とは一緒に日本に帰ったので、そこまで「終わり」に対する寂寥感はなかった。それに比べると、アフリカから南米まで一度机を並べた学友たちが世界中に散り散りとなる、この修士課程の終わりは、「次にいつ、会えるか分からない」という意味で、文字通り、別れになるかもしれない。

昔は、そんなシチュエーションを深く考えてしまうと、とても悲しくなり、涙の一つも出た。しかし最近は別れに対して、すっかり前向きになったようで、祭りのあとの空虚さに、寂寥はおぼえても、本当の意味で悲しいと感じることはなくなった気がする。

いつからだろうか。別れを別れと考えることがなくなった。別れが悲しくて泣いたのは、たぶん10年以上前に付き合っていた彼女にフラレタ時くらいか・・・。

いま、自分の中で、「別れ」は、ちょっとだけ物理的に離れるということでしかない。直接会えないのはさみしい。しかし、今や世界はインターネットでつながっている。みもふたもない言い方だけど、日本にいても音信不通の人よりも、異国にいてもネット(facebook やmixiなど)でしょっちゅうつながっているほうが、心の距離は近かったりする。風情も何もあったものじゃないと、思われるかもしれないけれど、率直にいって、いまはネットがあることもあって、人と物理的な距離をおくことに、悲しさが伴わなくなった。「いつ会えるかわからない」が「いつでもどこにいてもつながれる」
に世界はかわりつつある。良くも悪くも、それが現実なんだろう。ここ英国にいても、マラウイのエンバングウェニ病院
の友人とメールのやりとりもできる。心の距離と物理的な距離が、比例しなくなってきたことが、別れの意味を変えつつあるのかもしれない。

だから、「別にワカレも悲しくない」なんて、言い方をすると、多くの人に、「ともに共有したこの空気が、終わることが悲しいのであって、それはネットでは補えない」といわれたりする。それはそのとおりと思う。ネットはコミュニケーションはできても空気は共有できない。写真をみて、空気を共有した気にはなれても、それだけでしかない。いまここでおきていること、ここにある空気は、ここにいる人にしかわからない。それが終わるという諸行無常への寂寥は、自分も強く共感する。

でも、だからこそ、というか、今の自分は、そういった良い思い出を足かせにするのでなく、次へ向かうための力に変えるすべを覚えたように思う。「もう会えないから、悲しい」のではなくて、「次にやるべきことがあるから、それぞれが先へ進む。だからまたいつか成長して会おう」。年をとるうちにそう考えるようにかわってきた。そしたらいつのまにか、別れで泣くことはなくなった。

いつかどこかで。縁があれば、また会える。会いたければ、やはり会えるんだと思う。会わないままの人は、きっと会わなくてもお互いやっていけるから、それはそれでいいんだろう。それは2年ぶりに訪れたマラウイでも強く感じた。いつか、どこか、この地球の上で、機会があったら、会いましょう。

そもそも、別れると言ったって、結局は同じ地球の上にいる。

去年「はやぶさ」の映画をプラネタリウムでみて、強く心を揺さぶられた。地球を離れて、彼方の星を目指し、漆黒の闇を、彷徨うように旅をする。映画を見ながら、思った。宇宙から見れば、「地球は一つ」であるという、日常の中では忘れがちな事実を。ガッチャマンの歌ではないけれど、やっぱり地球は一つで、はやぶさが帰りたかったのは、「日本」じゃなくて「地球」だったわけだ(実際に帰り着いたのはオーストラリアだったか)。この視点はとても自分に大事なものを突きつけた。宇宙船地球号という手垢のついた表現はあまり好きではないけれど、御託はともかく、やはり地球は一つのプラネットなのだと。

同じ地球にいるということは、いろいろなものを共有することであり、同じ場所に住むことである。別れるもなにも、同じ場所にいるのだから、持ち場に帰るというのが正しい表現だろう。自分は日本で何かをする。彼はアフリカで何かを築くかもしれない、彼女もアジアで愛を叫ぶかもしれない。いずれにしても同じ地球で、あくせくと働き、悩み、惑い、笑い、紡ぐ、ことに変わりはない。アフリカで気づきかけたその感覚を、この英国へ留学で、自分は確かなものとして実感できるようになった。世界は広いが、やっぱりつながっているし、そう考えると別に遠くはない。志があれば、いつでもつながっていける。大切なことは、それを忘れないことだろう。


というわけで、これから連日のように訪れるであろう、学友たちとの別れにも、自分はきっとそれほど悲しみはしない。むしろ、これから世界で活躍していくであろう仲間達の未来を思って、自分も負けないように、自分の持ち場でがんばろうと新たに誓うことだろう。

昨日は、タイの友人二人の送別会だった。
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自分は春巻きを作った。
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もう今朝方、彼女は出発しただろうか。
新たな時間が彼女の中で始まる。

そして自分はいつものように、6時に起きて、森のジョギングへ向かう。

刻むのはいつだって自分の時間。

すべては何も変わらない。

確かなことは、太陽がいつものように昇り

地球がいつものように、存在していてくれること。

今日もきっと楽しい一日になる

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
どうもどうも。インスパイア―されてくださって、サンクスです!(笑)yuya氏の別れ論、いいですね。私はUEAの友人と別れるのもさびしいですけど、UEAでこうやって学生している自分自身”と別れるのもさびしいって思います。これも、今しかないですからね。

しっかし「地球はひとつ」のシンボルが「X!!!」のようで笑えます。X Japan恐るべし。
Kyoko
2011/08/04 04:11
カウントダウンをタイトルに入れると、残り日数の少なさを実感するね。自分の場合も、こうやってマイペースに毎日を過ごせる学生生活が終わってしまうのはちょっと寂しいけれど、そろそろ力も充電されたので、現場で働きたいという思いも強くなってきた。でもほんとイギリスのビールと、歴史ある街並み、そして綺麗な芝生と別れるのは残念だな(それ以外はまあどっちでもw)。あ、あとロートビーフもいれとくか。「Xポーズ」は、XJapanというより、Yかりさんの思い出として、記憶に残りそうだ...

yuya
2011/08/04 06:30

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