津波による行方不明者が15ヶ月ぶりに「帰ってくる」ということ

気仙沼にある酒店、「すがとよ」のおばちゃんの旦那さんが、今月になって見つかったそうです。ヤフーニュースの注目ニュースに出ててビックリしました。まだまだ不明者の捜索は続いているんだということ、そして家族はずっと帰ってくるのを待っているんだということをあらためて知りました。15ヶ月。想像しかできませんが、本当に、長い時間だったと思います。本当に良かった。そして、いまだ行方不明の方々が一日も早く見つかることをお祈りします。


不明の夫見つかる 「恋文大賞」受賞・気仙沼の菅原さん

河北新報 6月10日(日)6時10分配信


 つないだ手をすり抜け、津波にのまれた夫への思いをつづり、昨年の「恋文大賞を受賞した宮城県気仙沼市の酒店経営、菅原文子さん(63)の夫が、東日本大震災から1年3カ月を経て遺体で見つかった。文子さんは「やっと帰ってきてくれた。これからも家族の歴史を刻んでいきます」と話している。

 夫の豊和さん=当時(62)=の遺体発見の知らせが入ったのは今月5日だった。同市本浜町の自宅兼店舗からわずか200メートルほどの建物の中。この時期、全身遺体が見つかることは珍しい。
 長男豊樹さん(38)夫妻のコンビニエンスストア開店を3日後に控え、準備で忙しいさなか。家族みんなで気仙沼署に駆け付け、遺体の写真や着衣、免許証などから本人と確認した。「家族の人生の節目に見つかって本当によかった」と文子さん。
 昨年夏、「恋文大賞」を受賞した手紙「あなたへ」で文子さんは、こうつづっている。
 <ありがとうと伝えたくて切なくて悲しくてどうしようもないけれど。私はいつものようにお店で待っています。ただただひたすらあなたのお帰り待っています>(抜粋)
 この1年3カ月について文子さんは「毎日生きていくだけで精いっぱい。心の整理ができずに上の空のような日々でしたが、必ず帰ってくると待ち続けていました」と胸の内を明かす。
 コンビニのオープンも豊和さんと一緒に見届けることができた。「家族思いのお父さん。心配して居ても立ってもいられずに、出てきてくれたのかな」とほほ笑む。
 夫の遺志を継ぎ同市西八幡町で営む現在の酒店は、7年後に100周年を迎える。「生かされた者の務めとして、わが家の歴史をこれからも刻み続けたい」と、文子さんは前を見据える。

 [恋文大賞] 京都市の老舗紙販売会社、柿本商事が「熱い思いを手紙にしたため届けよう」と2010年から開催。約9000通の応募があった昨年の第2回は、行方不明の夫に宛て、悲しみや感謝の思いをつづった菅原文子さんらの手紙が大賞に選ばれた。

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